社史づくりをする理由や作成の際の注意点

社史づくりをする上で注意したいこと

社史づくりはただ単に歴史を並べていくだけではなく、制作するうえでの目的やコンセプトをしっかり企画する必要があります。
以下では、社史づくりを始める前に知っておきたい「注意したいこと」をいくつかご紹介します。
 
◎早めに社史制作チームを編成する
社史といえば、当該企業の歴史や会社概要などを一冊の本にまとめたものです。
そのため、間違った情報を載せるわけにはいきませんし、制作する人だけに見やすい内容では意味がありません。
そのため、社史一つを制作するだけでも6か月、長いときには2年以上の月日を費やすこともあるので、
社史を制作する予定があるときには「早めに社史制作チーム編成する」ことで計画的に作業を進めることが大事になります。
とくに、周年記念で刊行するようなときには期限が予め決められているので、その期限に間に合うようにスケジュールを管理する必要があります。
 
◎コンセプトを明確にする
一口に社史と言っても、記述する内容によっては種類が細かく分かれています。
そのため、どのような目的で社史づくりをするのか、その「コンセプトを明確にする」ことが大事です。
社史づくりの担当になったらチームを編成して企画書を作成しますが、この時点で目的やコンセプトが定まっていないと
スタッフ全員が目的もバラバラでまとまりのない社史に仕上がってしまいます。
どの時代の企業の歴史に着目するべきなのか、そして社史を通して最も伝えたいことは何なのか、といったことをチーム全員で検討することが大切です。
 
◎正確な情報を記述する
社史の特徴ともいえるのが、当該企業が社史制作やその内容に責任をもって発行されているということです。
そのため、今後長く残される社史を作成するときには、何よりも「正確な情報を記述する」ことを強く意識する必要があります。
誰かから伝え聞いたことを噂話のように記載しては問題になりますし、
すでに該当する社員が退職している場合にはアポイントを取り付けて事実確認のための取材を敢行するのが一番です。
ある限られた時代に活躍した先人から話を聞ければ、それ以上に説得力のある情報はありませんし、
何より事実確認をしていることで社史に正確な情報を載せることができます。
 
 

今回は、はじめて「社史づくり」をするという方や、社史制作の担当者に抜擢された方、
そして社史を作ろうか検討している方に向けて「社史を制作する理由やそのメリット」、
さらには「社史づくりに関する注意点」などを一気にご紹介してきました。
企業や図書館などに社史に触れる機会が少なからずありますが、正確でより企業の魅力を伝えられる社史を作るためには
より多くの社史を目にする機会を設けることもとても大切なことです。